痛風の治療では、原則として食事療法が治療の基本となります。
しかし、治療の初期段階においては、一時的に尿酸値を下げる薬物療法を平行して行うケースも多くあります。(中期段階以降でも数値が極端に高い状態が続く場合は薬物療法による処置を行うケースもあります)
これは、尿酸値が向上している状態が続く事で、
●症状の悪化
●合併症の発症
などの危険性が高まる為です。
尿酸値を抑える薬物としては「アロプリノール」などの尿酸産生阻害薬や、「プロベネシド」・「ベンズブロマロン」などの尿酸排泄促進薬を利用し、少量の服用から薬物療法を行っていきます。
薬物の効果は非常に高く、正しい量を服用する事で、比較的容易に尿酸値を下げる事が可能です。
※既に発症している場合は応急処置としてプロベネシドやベンズブロマロンなどの尿酸排泄促進薬が有効
しかし薬物療法による治療は一時的な対症療法であり根本的な症状の改善にはなりません。
痛風の治療ではやはり最終的に食事療法に基づく治療を母体として尿酸の血中濃度、体重、体脂肪率など様々な数値の推移を確認しながら根本的な治療を実践していくことが基本となります。
特に痛風患者の多くは「メタボリックシンドローム」の予備軍であるケースも多いため、ヘルスメーターなどで定期的に体重や体脂肪率のチェックも合わせて行っていくよう医師から指導を受けるケースもあります。
ヘルスメーターの利点は過去のデジタルデータを元に体重や体脂肪率などの推移をデータグラフで確認できる点にあります。
医療測定器を多く扱うオムロン製のヘルスメーターやタニタの製品も探していくと安価で見つける事ができる場合もあります。
我が家ではオムロンのヘルスメーターを利用しておりますがパソコンとスマートフォンでデータ管理でき家族全員で仕様できる中々の優れものです。
骨格筋率と体脂肪率、そしてBMI測定から基礎代謝測定までグラフ管理でき体重の増減で正しい減量が実施できているかどうかを確認できる機能は重宝します。
もっとも、高価で多機能の測定器も多くありますが、価格よりも自分に必要な機能が搭載されているかどうかが体組成計選びのポイントです。
記録をつけながら正しい食事療法と軽い運動を継続することで確実に尿酸値は徐々に減少しますので根気よく治療を継続し続ける強い意志が大切になります。
痛風とは、血液中の尿酸値が高くなることによって、主に下半身の関節に腫れや炎症を発症する障害です。
原因はぜいたくな食事、バランスの悪い食事が続く事など、栄養状態による原因がその大半を占め、この原因から「帝王病」としての異名で呼ばれる傷害でもあります。
痛風を発症すると、まず節々の関節に炎症を発症する様になります。
ある日、突然症状を勃発するケースも多く、これらの症状を「急性関節炎発作」と呼びます。
※ある日突然指すような痛みを発症し始める症状を急性関節炎発作と呼ぶ
この痛みは初期段階では数分~十分程度で痛みは引いていきます。
しかし、痛風が怖いのは、これら「関節障害」ではなく、実は痛風が原因となる「合併症の存在」が最も恐れられる点にあります。