痛風の疑いがある場合は、痛みなどの自覚症状を確認してみましょう。
痛風には以下のような独特の発作症状が発症します。
発作を発生する障害には様々な障害がありますので、以下の症状のみで、痛風と診断する事はもちろん出来ません。
しかし、症状から障害の可能性を検討する事は可能です。
【痛風の初期症状】
◆膝や足の指(特に母指)に痛みや熱感を感じる
◆膝関節などに炎症が発症する
◆足の指などに変形がみられる
◆立ち上がる際などに痛みを生じる
◆痛みが長時間継続するがその後痛みは収まる
これらの症状が、痛風の初期段階で確認できる症状の特徴です。
もし上記症状に類似する自覚症状を既に発症している場合、もしくは症状の疑いがあるが通風かどうか判断できない場合は、血液検査によって尿酸値を測定しておくことは非常に大切です。
健康診断や人間ドックでも血液検査は行われますし、もし予定が先の場合は早急に近くの検査機関で血液検査の予約を入れておきましょう。
早期発見は早期治療につながり合併症の予防にも繋がります。
尚、どうしても時間が作れない場合は郵送で検査結果を送ってくれる血液検査キッドを利用する方法もあります。
血液検査にかかる費用はそれほど変わりませんが、血清のデータ解析にかかる時間に加え郵送の時間がかかりますが時間のとれないサラリーマンの方は重宝するでしょう。
尚、痛風用の検査キッドを探す際は必ず「検査項目記載欄」に尿酸の測定項目が含まれている必要があります。
1回の検査で複数の項目を解析できる為、便利ではありますが尿酸の測定が可能かどうかは必ず事前に確認しておくようにしましょう。
痛風は、可能性の範囲で言えばどの年代にでも発症する可能性のある障害です。
しかし、発症の傾向から、発症しやすい年代や発症しやすい傾向があります。
まず、性別では「圧倒的に男性に多く発症する傾向」が見られます。
男性の発症割合は、実に90%以上を占める事からも、痛風は男性に多く発症する障害である事は間違いありません。
尚、女性に発症するケースでは、更年期を過ぎた女性に発生するケースが大半であるのも痛風の特徴といえます。
次に年代別では、30代~40代が圧倒的に発生件数が多くなる傾向にあります。
このような傾向からも、30代~40代の男性は痛風の危険性が非常に高い傾向にある事が伺えます。
また同様に痛風の最大の合併症とも言える「腎臓疾患」を併発するケースも大半は男性であり「高尿酸血漿」や「尿路結石」などの腎臓疾患も痛風患者の場合は比較的若い年代から発症する傾向にあります。
※痛風は合併症として高尿酸血漿・尿路結石などの腎臓疾患を併発する可能性が高い
早い段階で腎機能にダメージを受けると数年以内に人工透析に至る可能性がある点も忘れてはいけません。
腎臓は既に失われた機能はどのような治療をしても回復することはありません。
痛風治療のポイントは何よりも「腎機能に関わる合併症」を併発させない点が最大のポイントであり、少しでも疑いがある場合は早い段階で尿酸の血中濃度を測定し治療が必要かどうか把握しておくことが重要となります。